2020年5月、世界中がコロナウイルスの騒動で混乱している中、Kali Linux 2020.2 がリリースされました。
Kali Linux 2020.2 の変更点を公式ページの記述をもとに紹介していきます。
(※ 一部翻訳が難しい箇所は機械翻訳になっていることをご了承ください)
変更点は次のトピックです。
- KDEプラズマの変更とログイン
- PowerShell がデフォルトで使えるように
- ARMでのKaliの改善
- インストーラーの変更による教訓
- インフラストラクチャ、その他の改善
- Kali Linux ネットハンター
- Kali Linux 2020.2のダウンロード
KDEプラズマの変更とログイン
XFCEとGNOME(注1) でKali Linuxの見た目と操作感が更新されたので、KDEプラズマの更新が可能になりました。公式ページでは、KDEプラズマの暗いテーマと明るいテーマが紹介されています。
ログイン画面には、ログインボックスが配置され見た目が変更されました。
(注1)XFCE、GNOME・・・それぞれUNIX系OSでよく利用されるデスクトップ環境の一つ
(注2)KDEプラズマ・・・デスクトップ環境を中心に、様々なデスクトップアプリケーションと、それらに必要なコンポーネントの開発を行う、国際的なオープンソースプロジェクト
PowerShell がデフォルトで使えるように
PowerShellをKali Linuxのネットワークリポジトリに配置しました。powershellが必要な場合は、次のコマンドでインストールする必要があります。
kali@kali:~$ sudo apt install -y powershell
デフォルトのメタパッケージであるkali-linux-defaultには含まれていませんが、主要なメタパッケージの一つであるkali-linux-largeに含まれています。これを入れるには次のコマンドで可能になります。
sudo apt install -y kali-linux-large
ARMでのKaliの改善
Kali Linux 2020.1では、「root / toor」をログインのデフォルト認証情報として使用しなくなり「kali / kali」を使用するようになりました ARMイメージでも同じで、ログインにスーパーユーザーアカウントを使用しなくなりました。
また、2019.4で、8 GBの最小SDカードから移行することを警告していた通り、要件は16GB以上になりました。
ARMデバイスについての最後の注意点として、これ以上ロケールをインストールしないため、ロケールを設定することを強くお勧めします。これは、次のコマンドを実行してからログアウトして再度ログインすることで実行できます。
sudo dpkg-reconfigure locales
インストーラーの変更による教訓
Kali Linux 2020.1では、新しいスタイルの「インストーラー」と「ライブ」のイメージを発表しました。
問題は、セットアップ中に「インストーラー」と「ライブ」の両方をカスタマイズして、使用するメタパッケージとデスクトップ環境を選択することが意図されていました。
その際、ISOが大きすぎるため、これらのイメージにデフォルトを超えるメタパッケージを含めることはできませんでした。 パッケージがイメージに含まれていないため、デフォルトのオプション以外を選択した場合、不足しているパッケージをデフォルト以外に取得するには、ネットワークアクセスが必要になります。 リリース後、一部のユーザーが「すべて」を選択してから、インストールが終わるまで数時間待っていることに気付きました。
そしてこれらの問題を解決するために次の対応を行いました。
- ダウンロード中にインストールに時間がかかることを防ぐため、インストーラーイメージのインストールオプション「kali-linux-everything」を削除しました。
- 「kali-linux-large」とすべてのデスクトップ環境をインストールイメージにキャッシュしました。そのため、ダウンロードする時には少し大きくなりますが、完全なオフラインでのインストールが可能です。
- 「ライブ」イメージのカスタマイズを削除しました。インストーラーはライブファイルシステムのコンテンツのコピーに切り替え、再び完全なオフラインインストールを許可しますが、デフォルトのXFCEデスクトップの使用を強制します。
概要
- ライブイメージ(DVDまたはUSBスティック)からKaliを実行する場合は、「ライブ」を使用してください
- それ以外の場合は、「インストーラー」を使用してください
- デスクトップ環境としてXFCE以外が必要な場合は、「インストーラー」を使用してください
- わからない場合は、「インストーラー」を使用してください
インフラストラクチャ、その他の改善
新しいサーバーが登場し、移行も行っています。 これには、新しいARMビルドサーバーと、パッケージテストに使用するものが含まれます。
これは直接気付かないかもしれませんが、あなたはそれの利益を享受するかもしれません。Kaliを手伝いたい場合は、autopkgtestの送信方法を示す新しいセクションをドキュメントに追加しました。 フィードバックは大歓迎です!
Kali Linux ネットハンター
- Nexmonのサポートが復活し、Nexus 6P、Nexus 5、Sony Xperia Z5 Compactなどのwlan0にWiFiモニターサポートとフレームインジェクションが追加されました。
- OpenPlus 3Tイメージがダウンロードページに追加されました。
- リポジトリ内にはカーネルが160を超えました。NetHunterが64を超えるデバイスをサポートできるようになりました。
- ドキュメントページ、特にカーネル開発セクションが更新されました。
NetHunterに関してよく寄せられる質問の1つは、「どのデバイスで実行する必要がありますか?」です。 このページ(公式ページは英語)を参照してください。
NetHunterがこのようなコンパクトなパッケージで提供するボリューム考えると、それは本当に驚くべきことです。 この進歩は驚くべきことであり、Kaliチーム全体が今後の予定をお見せできることに興奮しています。
Kali Linux 2020.2のダウンロード
熟練したカーリーのユーザーはこれをすでにご存じかと思いますが、知らないユーザーのために、私たちはあなたが使用できる週次ビルドも作成しています。 次のリリースを待つことができず、イメージをダウンロードするときに最新のパッケージが必要な場合は、代わりに週次イメージを使用できます。 これにより、実行する更新が少なくなります。 これらは、標準のリリースイメージのようにQAを行わない自動ビルドであることを知っておいてください。
Kali Linuxをすでにインストールしている場合は、クイックアップデートが可能です。
kali@kali:~$ echo "deb http://http.kali.org/kali kali-rolling main non-free contrib" | sudo tee /etc/apt/sources.list
kali@kali:~$
kali@kali:~$ sudo apt update && sudo apt -y full-upgrade
kali@kali:~$
kali@kali:~$ [ -f /var/run/reboot-required ] && sudo reboot -f
kali@kali:~$
次のコマンドで、Kali Linux2020.2にアップデートできたかを確認することができます。
kali@kali:~$ grep VERSION /etc/os-release
VERSION="2020.2"
VERSION_ID="2020.2"
VERSION_CODENAME="kali-rolling"
kali@kali:~$
kali@kali:~$ uname -v
#1 SMP Debian 5.5.17-1kali1 (2020-04-21)
kali@kali:~$
kali@kali:~$ uname -r
5.5.0-kali2-amd64
kali@kali:~$
Originally posted 2020-06-07 01:56:23.