Kali Linux 2020.1 へのアップデートと変更点

2020年1月にKali Linuxの2020.1がリリースされました。
今回は、すでに入っているKali Linuxをアップデートする方法と、新しくなったバージョン2020.1の変更点をまとめます。

公式ページはこちら
https://www.kali.org/releases/kali-linux-2020-1-release/

アップデート方法

次のコマンドを順に実行していけばアップデートできます。

kali@kali:~$ cat <<EOF | sudo tee /etc/apt/sources.list
deb http://http.kali.org/kali kali-rolling main non-free contrib
EOF
kali@kali:~$
kali@kali:~$ sudo apt update && sudo apt -y full-upgrade
kali@kali:~$
kali@kali:~$ [ -f /var/run/reboot-required ] && sudo reboot -f
kali@kali:~$

アップデート完了後は、バージョンが2020.1になっていることを確認します。

root@kali:~# grep VERSION /etc/os-release
VERSION="2020.1"
VERSION_ID="2020.1"
VERSION_CODENAME="kali-rolling"

2020.1の変更点

デフォルトでの root user 廃止 (Non-Root by default)

これまでのデフォルトuserはroot / toorでした。
Kali LinuxをメインOSとして使用する場合、root user での使用は推奨されません。

新規でインストールする場合、 root/toor は使えなくなり、kali/kali を使うこととなります。

以前のバージョンからのアップデートの場合、 root/toor アカウントは残り、継続して使うことができます。

インストールイメージの簡略化 (Kali single installer image)

Kaliの使用法、実際にダウンロードされるイメージ、それらがどのように使用されるかなどをよく検討しました。この情報を手に入れて、リリースするイメージを完全に再構成して簡素化することを決定しました。

これらの変更により、ダウンロードする適切なイメージを選択しやすくなり、インストールの柔軟性が高まり、ダウンロードサイズがさらに小さくなります。

非ルート化端末での Kali NetHunter (Kali NetHunter Rootless)

Kali NetHunterが、ルート化されていない端末でも使用できるようになりました。
NetHunter とは、特定のデバイス向けのAndroidペネトレーションテストプラットフォームです。通常は端末をルート化する必要があります。

Improvements to theme & kali-undercover New tools

kali-undercoverは、予想に反して反響があったのでKali 2019.4リリースから継続することになりました。

その他

今後も定期的に、Kali Linuxのアップデート内容をまとめていこうと思います。

Originally posted 2020-03-31 12:54:53.

最後に
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