最近、公衆無線LANが街中でも充実してきて、パケットを節約したい人にとっても便利になってきました。
でも、鍵なしWi-Fiは危険です。
例えば、アクセスしたサイト、検索したキーワード、買い物をした場合はクレジットカードの番号なども覗き見られる危険性があります。
ネット上の通信を例えるなら、ハガキのように中身を丸出しでやり取りしているようなものです。
誰に見られても問題無い内容だけなら大丈夫と考えるかもしれませんが、フィッシングサイトなどを仕掛けられる可能性もあるので、やはり鍵なしWi-Fiは避けたいところです。
そこで、通信の暗号化です。簡単に言うと、封書のイメージです。
webサイトの場合、URLの最初がhttps://~で始まっている場合は暗号化されています。
この場合は 、ブラウザのURL欄に鍵マークがつきます。鍵なしWi-Fiでも一応安全といえるでしょう。
でも、いちいちURLを画面が変わるごとに確認するのは大変だし、
スマホのメールなどアプリによってはURLが表示されないので、確認することができません。
そこで、スマホなど機器の通信を丸ごと暗号化してしまおうというのがVPNです。
VPNの概念
VPNとは、Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク)のこと。
もともとは、企業などの拠点間に専用線を引いて外部とのネットワークから独立したネットワークを作りたいという発想が発端でした。
以前は、実際に物理的な線を引いて実現していました。
例えば東京-大阪に専用線を 引くとなると、膨大なコストがかかるのは目に見えています。
そこで目を付けたのが、インターネット回線を利用して、仮想的に専用線にするという仕組みです。
現在は、企業の拠点間だけでなく、次のような場面でも活用されています。
- 中国などの検閲によるアクセス制限を回避する目的
- 企業などによる監視を防ぐ目的
- 通信の盗み見を防ぐ目的
- 地域限定のコンテンツを閲覧する目的
このように、VPNの特徴である「通信が暗号化される」という機能を、フリーWi-Fi(鍵なし)で活用しようという流れができています。
ここで、疑問になってくるのが、通信の相手が決まっていないネットサーフィンでは「どこに対してVPNを構築するの?」ということ。
まさか、ニュースサイトやネットショップなど、ネットサーフィンする間、逐一変えるのか?
そもそも相手側が対応していてサービスを提供していないと成り立たないので、これは疑問でした。
色々調べてみると、特定の場所にVPNで接続して、そこから目的のサイトなどに接続するという仕組みでした。
もちろん、VPNの接続先は信頼できるところでないと、通信を見られたり記録されたりと本末転倒な結果になってしまいます。
接続先に求めること
- 通信の内容を見られないこと
- 通信の内容を記録されないこと
- 通信速度が高速であること
(サーバーの場所がユーザーに近いほうが通信距離が短く速いので、接続可能な拠点が多いほうが有利) - 通信量に制限がないこと
これらの条件をクリアしている接続先
セキュリティ製品でも有名なavast社が提供する「アバストセキュアラインVPN 」
上にあげた条件の中で、一番重視したい「ログ記録なし」を明示しているため、安心です。
そのほかの条件もすべてクリアしています。 (接続拠点に日本がある)
また、ストリーミングやゲームなど負荷の高い通信も対応可能と謳っているので、負荷に強い安心感のある設備を持っています。
そのほかにもいくつかの業者をチェックしてみましたが、すべての条件をクリアしていることを明示しているところは見当たりませんでした。
無料のところはない?
VPNサービスを無料で開放している業者もあります。
- ログなし
- 速度制限なし
が保証されています。
無料での利用の制限は
- データ量は1か月あたり2GBまで
- 接続拠点は、海外の5か所のみ(任意で選択可能)
- 同時接続は1台まで
こられの条件を飲めるなら、このサービスで十分だと思います。
Originally posted 2019-09-23 02:16:36.