先日、携帯各社に5Gの周波数割り当てが決まり、CMなどでも「5G」のキーワードを見るようになってきました。
そもそも、5Gとは何のことなのか?どうすごいのか?などについてよくわからない人も多いと思います。
5Gの前には現在主流の4Gや、もう一世代前の3Gもあります。
時代が進むにつれて、通信の量が増え、通信スピードが増えてきています。この世代がGenerationの頭文字をとって “G” で表されています。
各世代の概要
1G
ショルダーフォンや自動車電話の世代です。固定電話だけの世界から、移動できる電話として登場したもので、
現在では教科書くらいでしか目にすることはなくなりました。
第1世代の1Gのみがアナログ回線ということも特徴の一つです。
2G
通信方式がアナログからデジタルに変わり、移動できる電話にデータ通信の機能が加わりました。
主に利用された端末は携帯電話(フィーチャーフォン)、PHSなどです。
ただ、通信速度は現在に比べて遅く、携帯電話専用サイトの閲覧や、メールの送受信程度の用途が限度でした。
このあたりの世代の携帯電話は、あくまで電話機にメールやブラウザの機能を追加したものという印象です。
3G
このあたりから若い人でも利用したことがあるかもしれません。
通信速度が上がり、PC用のサイトもストレスなく閲覧できるようになりました。同時にiPhone3Gを筆頭に、スマートフォンも普及し始め通信量が飛躍的に伸びてきました。
スマートフォンは、もはや電話機ではなく、パソコンを小さくしたものに電話機能も付いているという印象です。
パソコンと同じようなことができるようになってきたのはこの3G世代からです。通信速度は14.4Mbps程度となっており、光回線が1Gbpsなのに比べるとかなり低速です。
4G
通信速度が150Mbpsとなり、3G回線の約5倍の速度での通信が可能となりました。
スマートフォンを使って動画を閲覧したり、大容量のファイルを送受信したりと、高速通信が求められるケースが増えてきて限界に近づいてきました。
5G
5G通信の実現に向けて、2019年4月に周波数の割り当てが行われました。
どのような使われ方をするのか、これから時代を作っていくものとなります。
今回は、5Gについて書いていこうと思います。
割り当てられた周波数のこと
まず、こちらの図をご覧ください。今回割り当てられた周波数の表です。

今回、少ないところでも100MHz + 400MHzで合計500MHz、多いところは600MHzが割り当てられました。
これまでは大手3社の利用している周波数帯は、200MHz前後の周波数帯だったので一気に倍以上の周波数帯を使えるようになるということになります。
周波数帯が増えるということは、車に例えると道路の幅が増えることになります。
一度にたくさんのものが運べるようになるので、通信の混雑も解消されるでしょう。
また、高い周波数帯は速度が速いので、28GHz帯が追加されたことで、これまでになかったようなサービスが可能になると思います。ほぼ遅延なしの通信と、高性能な端末を組み合わせて自動車の自動運転なども相互通信を含め、今後研究開発が加速すると思います。
5Gのデメリットについて
高速での通信が可能になる高い周波数帯の電波ですが、障害物に弱いという特性があります。
ビルの陰や地下などでは電波が届かないことがあるかもしれません。
これは、各キャリアが基地局を増やしたり何かほかの方法で解消する仕組みを検討していることでしょう。
まとめ
これまでにないサービスを実現するプラットフォームとして5Gが普及する準備が整いました。
この記事を見てくれているあなたも、世界が驚くようなサービスを考案するチャンスです。
1Gから4Gまでの世の中の変化の続きが楽しみですね。
Originally posted 2019-10-23 01:32:29.